用語集
~コインパーキング経営でよくある用語、知っておくとお得な用語~
コインパーキング
時間貸し駐車場、コイン式駐車場、コインパークとも言われる。一般的には24時間体制、無人精算で営業を行ない不特定の利用者が駐車場を利用し、利用した時間の分だけ料金を支払う。
一括借り上げ方式
一般的に街で見かけるコインパーキングのほとんどが、この一括借り上げ方式で運営されている。土地をコインパーキング運営会社が借上げ、運営会社の費用負担で駐車場機器を設置し、毎月定額の賃料を支払う方式。月極駐車場では一部のみを借上げするケースもある。
管理委託方式(自主運営方式)
駐車場機器を購入またはレンタルし、コインパーキングを運営する方式。警備、集金、清掃などといった日常業務は専門会社へ委託。
立地条件により大きなリターンも期待できるが、初期投資が発生する上、周辺状況により毎月の売上げも左右される。
利益配分方式
運営会社とコインパーキングの利益を事前に取り決めた割合で配分する契約。
一時使用賃貸借契約
コインパーキング経営を行なう上で締結される契約のほとんどがこの一時使用賃貸借契約。コンテナやモデルルームなど、一時的に土地を利用する場合にこの契約形態が使用される。
尚、この契約は借地借家法の適用外である。契約に関し権利関係が発生しないためメリットが多く、安心した土地活用が可能。
ループ式
駐車場内の車室等の地中にループを埋設し、磁気で車両の有無を検知する方式。
フラップ式(フラップ板)
駐車場内の各車室ごとに設置されたフラップ板が上昇することにより、車室ごとに管理ができる。地形にもよるが、20台以下であればフラップ式である場合が多い。
ロックレス式(フラップ版レス)
車室ごとのフラップ板を設置しない形態の駐車場のこと。
逃避防止の為、車室後方部の監視カメラで車両ナンバーを認識し管理している場合が多い。
フラップ版がないので車両と接触するトラブルが無くなり、利用者にも人気が高い形態の駐車場。
ゲート式
時間貸し駐車場の入口や出口にゲートバー(ゲート機)を設置し、ゲートの昇降で車両を管理する。入庫時に自動発券機で駐車券を受け取り、出庫時に自動精算機で精算する。
20台以上の駐車場はゲート式を使用する場合が多い。
料金精算機
コインパーキングの利用料金を管理し、精算する機器。一昔前はパーキングメーターのような個別精算タイプが主流だったが現在は一か所で精算する集中精算機タイプがほとんど。
事前精算機
駐車場出口とは別に、施設共有部分や精算スペースに設置されている精算機のこと。
乗車する前に事前精算することで出口精算機での料金支払いが不要になり出口渋滞緩和につながる。
車両感知車番認証システム導入の駐車場では、入庫の際に車両ナンバーを読み取ることで、事前精算機で精算すると出口ゲートバーが自動で上がり、よりスムーズに出庫できる。
車両感知器
自動車や自転車・バイク等の有無を検出する機器のこと。
駐車場で入り口につけて出入庫を外部に警告音等を発して知らせるタイプのものから、各車室の在車を検知して管理できるタイプなど、その用途によって様々なものがある。
P看板
大きく「P」と書かれた、利用者を誘導するための看板のこと。幹線道路沿いの駐車場の場合、見逃しで通り過ぎられないように設置しておくと安心。
料金規約看板(案内看板)
駐車場の料金設定、操作方法、利用規約、運営会社名、緊急連絡先など、現地の駐車場に関する情報を記載する看板。またトラブルやクレームを防ぐには利用規約の記載内容が非常に重要。
満空表示灯
利用者が道路から駐車場の空車在車状況を確認できるために「満室」の表示を行う。夜間でも遠方からでも識別できるよう灯とする。
場内照明灯
駐車場内を照らす照明。水銀灯タイプとLED灯タイプがある。
車室(車室ライン)
車両を駐車するための区画のこと。1車両1車室。車室の寸法は幅2.5m、奥行5.0mが基本となっている。
車路
車両が車室にする為に通行したり、切り替えしを行なうスペースのこと。
車路の幅が狭いと車室に入れる際に切り替えしが困難となり、駐車しにくく事故の要因になる。
また、利用者の心理的な負担につながり、利用者が減少することにもつながる。
事故を未然に防ぐ上でも、適切な車路の幅の設定が必要となる。
バリカー
主に二つあり、まっすぐな棒状の「Iバリカー(角バリカー)」とアルファベットのUを逆さにしたような形状の「Uバリカー」がある。
機器や隣地の壁の保護、不正出庫の防止など、様々な用途に使用する。
アンカーボルト
精算機やフラップ板を固定するための金具。
CD管(配管)
精算機やフラップ板などの電気配線をつなげるための管。
料金設定
昼間料金、夜間料金がベースとなり、上限料金(最大料金、打切料金)を併用することにより利用者に割安感を与え、集客につなげる。
上限料金は大きく3体系あり、①昼間(夜間)上限設定、②入庫後〇時間上限設定、③当日上限設定などがある。
利用者に理解してもらえるよう、看板等での十分な告知・説明が必要。
最大料金
定められた時間内であれば一定金額以上は課金されない料金システムのことを指す。
お得に長時間利用が可能な料金システムである。
駐車場により日をまたぐなどの最大料金の繰返しが可能かどうかの設定がある場合が多い。
利用の際は必ず場内に設置しております料金看板等で確認するべき。
イニシャルコスト
初期投資費用。精算機、フラップ板、照明、看板、バリカー、車止め、設置工事、一次電源といったものがあげられる。 舗装工事まで費用負担してくれる運営会社も多い。
ランニングコスト
毎月発生する費用。警備費用、メンテナンス、点検、保険料、電気代、通信費、消耗品などがあげられる。
駐車監視員
2006年6月の道路交通法の改正によって放置車両確認事務を業務委託された、民間企業の従業員。緑色の制服を着た自転車の二人組。
違反駐車の取り締まりを行っている。監視員が出現するところは駐車場ニーズが高いと考えられる。
車止め
車室内に設置される、自動車を停止させるためのもの。
おおむね車室後方の路面に設置するもの。
運転者が停止位置を知るための目安として使用する。
輪止め
車両が一定時間以上停車・駐車する際、 車両が勝手に動き出さないようにタイヤと地面の間にかませておく台座・プレートなどの器具の事を指す。
輪止めは、万が一車両が動いてしまわないようにするための安全管理上とても重要な器具であり、事故防止・安全確認の意識向上につながる。
そのほか、駐車場等での料金未払いなどの不正駐車車両に対して駐車場管理者が使用する場合もある。
パレット
機械式駐車場において、車両を駐車するスペースのこと。
車両を乗せる台であり、パレットを動かして車両の収容をする。
3年~5年程でパレットの発錆・腐食が発生するため、塗装の塗替えが必要となり修繕費用がかかる可能性がある。
放置違反金制度
駐車違反の取り締まり対象になった際、科せられた罰金を運転手が払わなかった場合、車の所有者に反則金と同額の支払い義務が発生すること。
歩道の切り下げ
道路の車道と歩道部分に高低差がある場合、利便性を図るため、歩道部分を切って高さを下げること。
アスファルト舗装
アスファルト舗装は、一般的に上から表層、基層、上層路盤、下層路盤の4層からなり[注釈 4]、その下を路床と呼ぶ。表層から下層路盤までが舗装にあたる。
安全性や快適性等、駐車場・駐輪場路面の機能を確保するためになされる場合が多い。
アスファルトは、コンクリート舗装と比べると価格も安く、硬化が早くすぐに使用できるというメリットがある。
現在ではカラーアスファルトもあり、路面が着色された駐車場・駐輪場も可能。
コンクリート舗装
コンクリート舗装は、表層にセメントコンクリート版を用いた舗装で、歩車道を問わずに施工される。
石と水とセメントを混ぜてつくられるコンクリート合材は、固まるまでに約1週間もの時間がかかるため、コインパーキングにおいては工期が短期で済むアスファルト舗装が選ばれる場合が多い。
路面の変形や材料の劣化の影響が少なく、路面の寿命がアスファルト舗装よりも長い。
平置き
平面(地面)にそのまま駐車するタイプのもの。
車道からそのまま走行して入出庫できるため、機械式に比べて利用しやすい。
ピット式駐車場
車両を自走ではなく機械を用いて地下に収納する方式のもの。
1台分のスペースで複数台を収納できる。
マンションの駐車場などで多く見られる駐車場。
平面駐車場と比較すると、入出庫に時間がかかり、メンテナンス費用も発生するデメリットもある。
オーバーレイ
既存アスファルト舗装が劣化した際に、現状の上から重ねてアスファルト舗装を行う工法のこと。
カーシェアリング
一般的に利用者が登録した会員間にて、特定の自動車を共同で使用するサービスまたはシステムのこと。
料金に関しては、分単位をはじめとして短時間から車を借りることができ、比較的リーズナブルである。
車両の所有はしていないが、様々な用途やシーンにおいて、必要な時に運転することができるサービス。
コインパーキングの一部を利用していることが多く見られる。
レンタサイクル
自転車を有料で貸し出す事業のうち、数か月にわたるなど長期の賃貸借(リース)ではなく、数時間くらいの短期の賃貸借(レンタル)を指す。
駐輪場事業事業でレンタサイクルを行っている運営会社も多い。
固定資産税
固定資産の所有者に課税される地方税のこと。(地方税法第343条第1項)課税対象は土地・家屋・有形償却資産。
納税義務者は賦課期日に資産を所有する者、具体的には固定資産課税台帳に所有者として登録されている者。
毎年1月1日現在の所有者として登録されている者対し、その固定資産の価格をもとに算定される税額を市町村が課税する税金のこと。
税率は都道府県及び各市町村が設定することが可能で、標準税率は1.4%。
都市計画税
都市計画事業や土地区画整理事業に要する費用に充当することを目的とする税金のこと。
課税の対象は、都市計画区域内に所在する土地及び家屋で、固定資産税と異なり、償却資産は対象とならない
都市計画税は、税額=課税標準×0.3%(制限税率)によって計算される。また税率に関しては自治体によって異なる場合がある。
不動産取得税
土地や家屋を購入するなどして不動産を取得すると課税される税金で登記の有無にかかわらず課税される。
更地
更地とは、建物・建築物などがなく、借地権など使用収益を制約する権利の付いていない土地のこと。
容積率や建ぺい率等の法規制は受けるが、それ以外の制約を受けずに、自由に住宅が建てられる土地を「更地」と呼ぶ。
建物や建築物がない場合でも、市街化区域内にある「耕作されていない農地」や「樹木のない山林」は更地とは呼ばない。
駐車場整備地区
主に商業地域において、自動車交通の混雑解消のために市町村が指定する地区のこと。
変形地
いわゆる一般的な正方形や長方形に近い土地形状ではなく、台形や三角形・多角形等の土地形状を総称したもの。
建築物には不向きな場合が多く、建物の変形を余儀なくされ規格外となっていまい、設計費や建築費用が高額になってしまう。
レイアウト
コインパーキング経営においては、駐車場内の車室や車路、その他機器や設備の配置のこと。またはそれを示す図面のこと。
自走式
建物の各階や屋上部分を駐車に用い、運転者が目的階まで車を運転して駐車するタイプの駐車場のこと。
機械式駐車場に比べて車両の入出庫が容易である。また入出庫の際に機器操作による待ち時間がない。
機械式
地下や地上階に建物を作り、機械にて上下左右に車両を移動させる駐車場設備のこと。
限られたスペースを有効的に活用できるが、有人駐車場であれば人件費がかかり、機械操作や入出庫時に手間と時間がかかる問題もある。
メガピクセルカメラ
デジタルカメラのうち、撮影に使用可能な画素数が100万画素を超えるカメラのこと。
高解像度の画像を撮影できる。
車両ナンバー認識ソフト
AI技術により、車両を撮影した映像からナンバープレートを検出し、これに含まれる文字および数字を高い認識率で文字データ化するものを指す。
高速で通過する車両や夜間でもの検出が可能。
ネットワークカメラの映像から走行車両のナンバーを撮影・検出し、認識されたナンバーはテキストファイルとして自動的に出力・送信される。
駐車場の入場・出場において、入場時に撮影し検出・登録すれば出場にゲートを自動的に開閉させる事が可能。
ロックレス式駐車場でも利用されているシステム。
集金
コインパーキング経営において、利用者が精算機で支払った利用料金(売上金)を回収する作業のことを指す。
精算機内の売上金の回収とともに、つり銭やレシートの補充等を同時に行なう。
最近ではクレジットカードや電子マネーの利用も増えている。また各社が展開するポイントで支払うことも可能になっている。
ジャーナル
駐車場の利用した際に発行される発券情報や領収書情報、管理側では保守・履歴情報などのこと。
サービス券
時間貸利用料金の全部または一部を無料扱いする際、精算時に必要となりその証明となる利用券。
店舗や施設、病院等が、管理会社よりサービス券を購入し、利用者にサービス券を渡すことで、駐車料金をサービスすることができる。
使用方法は基本的に利用者様が、精算の際に精算機にサービス券を挿入することでサービスを受けられる仕組みとなっている。
前払い式駐車場
事前に料金を支払う駐車場。利用する前に精算機にて利用証明となるチケットを購入する。
タワー式駐車場
機械式駐車場にて、垂直循環式、エレベーター・スライド方式等がある。
垂直循環式
機械式駐車場にて、自動車を駐車させる複数の機器を垂直面内に円形または長方形に配置し、連続循環させる方法のもの。
エレベーター・スライド方式
機械式駐車場にて、建物内部の中央に昇降機があり、各階車室で横方向にスライドする方式のもの。
メリーゴーランド式
機械式駐車場にて、建物内部の中央部分にゴンドラがあり、車室が昇降循環する方式のもの。
屋内駐車場
建物内にある駐車場のこと。一般的には1階部分や地下部分を駐車車室として利用していることが多い。
屋内駐車場には自走式・機械式駐車場がある。
屋外と比較した場合、雨風を防ぎ、車上荒らしや盗難等の防犯面等、外部からのリスクを軽減できる。
平面駐車場
平面に駐車スペースを確保した駐車場のこと。
敷地内に駐車スペースを確保しただけの青空駐車場と、軽量鉄骨の柱に屋根がついた屋根付広場式などがある。建物の地下平地に駐車枠を引くだけで始められるので、機械購入の費用がかからず、初期費用もメンテナンス費用も安い。
土地面積によって収容台数が決まるので、所有している土地が広い場合に向いている。
立体駐車場
建築物や機械によって立体化させた駐車場。目的の場所まで自走して駐車する自走式立体駐車場と、昇降装置を使って車を各スペースに収容する機械式駐車場などがある。
前者は、自走して駐車するので管理人が不要で、後者は狭小地でも多くの台数を収容できる。
平面駐車場よりも、経営効率は高いが、初期費用の額も大きいため本格的に駐車場経営に取り組む方に向いている。
日貸し駐車場
1日の料金を設定し、利用時間に関係なく1度駐車するごとに1台分の料金が発生するタイプの駐車場。
平日は時間貸し駐車場を行い、土日祝日だけ日貸し駐車場で運営する方法もある。
駐車場が少ないオフィス街や住宅街など、滞在時間が長くなりやすいエリアに向いている。
道路交通法
道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする(1条)日本の法律。
法令番号は昭和35年法律第105号、1960年6月25日に公布された。略称は「道交法」。
道路交通の基本的ルールを確立し、違反行為に対する罰則および反則行為に関する処理手続きを定めている。
施行以来、社会状況や車の進化に応じて都度改正されている。